アーモンドアイと戦い続けた3年間

アーモンドアイがジャパンカップを見事に勝利し、引退の花道を飾りました。現役をリアルタイムで見れたことは競馬ファンとして大きな財産になったと思います。

ただ、強い馬に抗う私のスタイルからすれば、この馬が走った3年と少しの期間はまさに激闘の系譜。数多くの競馬ファンは、アーモンドアイを中心に馬券を構築すれば当たりに近づくのだから良い時代なんだと思うのですが、強い馬にどうやったら勝てるか?を常に考えて馬券を買う私(バカ)にとってはとても厳しい時代でした。毎回涼しい顔をしてスピードの違いを見せつけてきた彼女の走りに心を折られながら、なんとか戦ってきたのがこの3年間でした。

アーモンドアイが出走したレースと、そのレースにおける私のアーモンドアイの扱い、そしてアーモンドアイに逆転できる候補として挙げた馬(私の本命馬)をリスト化してみました。

レース着順本命馬本命馬着順
2歳新馬-2--
2歳未勝利-1--
シンザン記念1カフジバンガード5
桜花賞1アンコールプリュ11
優駿牝馬1ラッキーライラック3
秋華賞1プリモシーン7
ジャパンC1シュヴァルグラン4
ドバイターフ-1--
安田記念3アエロリット2
天皇賞秋1アエロリット3
有馬記念9リスグラシュー1
ヴィクトリアマイル1ビーチサンバ9
安田記念2アドマイヤマーズ6
天皇賞秋1クロノジェネシス3
ジャパンC1カレンブーケドール4

◎ 本命 ○ 対抗 ▲ 単穴 △ おさえ 無 無印 - レース予想なし

まさに激闘の系譜。振り返ってみると、アーモンドアイに本命をつけたことがありませんでした・・・w
アーモンドアイの全15戦、私が本命にした馬が先着したら私の勝ちだとすると、2勝10敗(予想なし3戦)となり完敗です。

私の2勝の内訳は、ドバイ帰り、出遅れの中追い込んできた安田記念(私の◎はアエロリット2着)と、適性外と予想外のハイペースに泣いた有馬記念(私の◎はリスグラシュー)でした。
安田記念はドバイ帰りの牝馬が走るわけねーよ、という理由で抗いましたが、3着にこられた上に勝ったインディチャンプ無印で馬券的には完敗という苦い思い出しかありません。
逆に、有馬記念は完勝と言ってもいい内容で、本命のリスグラシューが見事に勝利を飾り、サートゥルナーリアとの馬連、馬単で勝利をもぎ取ったのは良い思い出です。

完勝と言えたのはこの有馬記念のみ。他は全て完敗という結果に終わっています。良くも悪くも、毎回アーモンドアイの強さを(馬券的な面で)脳に焼き付けられていたのですが、これは、その馬に敗北した「抗った者」にしかない感覚なんじゃないかなと思います。普段からアーモンドアイを本命に馬券を獲っている賢明な方々は、「強かったね!」で終われるのかもしれませんが、抗った者に対して与えられるのは無慈悲なオケラ街道。少なくともアーモンドアイは私のこの3年間の約148週のうち、10週、約7%の週末をオケラ街道行きにしてくれたのですから、やはり恐ろしい馬でした。

ただ、印の付け方の傾向として、1回目の安田記念の前と後では明らかに傾向が違います。1回目の安田記念までは無印上等!という傍若無人な対応を行っていました。しかし、この安田記念後は対抗○や単穴▲評価をするようになっています。これは、安田記念の内容が素直に恐ろしかったから。負けて強しとはまさにこのことで、安田記念はレースリプレイを何度も見て、あの展開、あの位置から飛んでくるアーモンドアイを見て、これは敵わないと白旗を振らされたレースでした。「無印」という無謀な挑戦を続ける私に、恐怖を刻み付けたのがあの安田記念だったのです。

さて今回、競馬界にとてつもない記録を残した偉大な牝馬が引退しますが、こんな挑戦しがいのある馬がまた出てくるでしょうか。私の競馬歴は20年ほどになりましたが、20年競馬した中でも、ここまで闘志を燃やされ、敗北を感じた馬はそうそういませんでした。
今後も私と激闘を繰り広げてくれる馬、それはもしかしたらアーモンドアイの子供になるのかもしれないと思いながら、今後の競馬を楽しみにしたいと思います。

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